コマンドプロンプトの C:\Users\xxx>
のような入力待機表示を変更することができます。
デフォルトのPROMPT
コマンドプロンプトを開くと、入力待機中の表示はデフォルトでは カレントディレクトリの絶対パス>
となっています。
C:\Users\xxx>
環境変数 PROMPT
環境変数 PROMPT
を変更することで、この表示を変えることができます。PROMPT
には、任意の文字列に加え、$
で始まる特殊コードを使用することができます。(環境変数とは)
# デフォルトは「$P$G」
#「$P」現在のパス(Path)
#「$G」大なり記号(Greater than)
C:\Users\xxx\Documents>set PROMPT
PROMPT=$P$G
# 環境変数 PROMPT を「cmd$G」に変更
C:\Users\xxx\Documents>set PROMPT=cmd$G
# 表示が「C:\Users\xxx\Documents>」から「cmd$G」に変更される
cmd>
文字列と特殊コード以外に、環境変数も %変数名%
の形式で使用することができます。
# 環境変数 COMPUTERNAME を使用する場合
cmd>set COMPUTERNAME
COMPUTERNAME=TEST-PC
# 変数の値を参照する場合は %変数名% とする
cmd>set PROMPT=%COMPUTERNAME%$G
# 環境変数 COMPUTERNAME を使用したプロンプト表示に切り替わる
TEST-PC>
そもそも「環境変数とは何か」ということや、「環境変数の確認・設定の方法」については以下に詳細を記載しています。
コマンド PROMPT
PROMPT
は環境変数とは別にコマンドとしても用意されており、/?
オプションを指定することで、使用可能な特殊コードを確認することができます。
TEST-PC>PROMPT /?
cmd.exe のコマンド プロンプトを変更します。
PROMPT [文字列]
文字列 新しいコマンド プロンプトを指定します。
PROMPT には通常の文字と次に示す特殊コードを使用できます:
$A & (アンパサンド)
$B | (パイプ)
$C ( (左かっこ)
$D 現在の日付
$E エスケープ コード (ASCII コードの 27)
$F ) (右かっこ)
$G > (不等号 (より大))
$H バックスペース (直前の文字を削除します)
$L < (不等号 (より小))
$N 現在のドライブ
$P 現在のドライブとパス
$Q = (等号)
$S (空白)
$T 現在の時刻
$V Windows のバージョン番号
$_ キャリッジ リターンとラインフィード
$$ $ (ドル記号)
コマンド拡張機能を有効にすると、PROMPT コマンドは、次の追加の書式
文字をサポートするようになります:
$+ PUSHD ディレクトリ スタックの深さに応じて、0 個以上のプラス
記号 (+) を指定します。1 個のプラス記号が、プッシュされた
1 レベルを表します。
$M 現在のドライブ文字に関連付けられているリモート名を表示します。
現在のドライブがネットワーク ドライブでない場合は、空の文字列
を表示します。
PROMPT [文字列]
とあるように、set PROMPT=[文字列]
でなくコマンド使用によって表示を変更することも可能です。
# PROMPT コマンドで変更することも可能
TEST-PC>PROMPT [%USERNAME%@%COMPUTERNAME%]$$$S
# 環境変数 PROMPT も 変更されていることが確認できる
[test-user@TEST-PC]$ set PROMPT
PROMPT=[test-user@TEST-PC]$$$S
[test-user@TEST-PC]$
PROMPTの変更方法
デフォルトではカレントディレクトリの絶対パスを表示するため、パスが長くなると見にくいことがあります。変更しておくことでワークスペースが深いディレクトリの場合に便利です。
プロンプトの変更set PROMPT=[文字列]
または PROMPT [文字列]
特殊コードの確認PROMPT /?